サムイ・プラスはタイ政府が行っている、外国人観光客受け入れプログラムで2021年7月15日からはじまりました。
10月1日よりルールが緩和され、名称もサムイプラス・サンドボックスとなりました。
このプログラムを利用することによりタイのサムイ島、パガン島、タオ島をコロナ禍の現在でも旅することが可能となります。
この記事では、どんな人が対象か、どういう手続きが必要かなど、サムイ・プラス・サンドボックスについて解説します。
サムイ・プラス・サンドボックスとは
サムイ・プラス・サンドボックスとは
サムイ・プラスとはプーケット・サンドボックスに続くタイ政府の外国人観光客受け入れプログラムでした。
2021年10月1日よりルールが緩和され、それに従い名称もサムイ・プラス・サンドボックスとなりました。
対象者は新型コロナワクチンを完全に接種した人となっています。
この新しいプログラムでサムイ島へ訪れる人は、まずは7日間のサムイ島エリアでの滞在の後、PCR検査が陰性であればタイの他の地域を自由に旅することができます。
サムイ・プラス・サンドボックスは誰が利用できるの?
下記に当てはまる人がサムイ・プラス・サンドボックスを利用することができます。
- 渡航の14日前以上前に新型コロナウィルスワクチンを完全に接種済みの人
以前はタイがリストしている低・中程度の感染リスク国の69か国からのみ受け入れてました。
が、2021年10月1日よりこの仕組みが撤廃され全ての国からの受け入れが始まりました。
ワクチンを接種していない18歳以下の方は、必要なワクチンを接種完了をした保護者と一緒にならサムイ・プラスを利用することができます。
この場合、18歳以下の方の渡航72時間前以内に発行された英文のRT-PCR法の新型コロナウイルス検査の陰性証明が必要になります。
8月11日のサムイ・プラスの利用状況
サムイ・プラスの利用状況はタイ国政府観光庁のサイト(英語)で頻繁に更新されています。
2021年8月11日では総利用者数279名となっています。
また、これまでにプログラム利用者では新型コロナ陽性が2名出ており、地元の方の陽性者が5名出ています。
サムイ・プラス・サンドボックス 出発前の準備
必要なもの
- タイ入国時に残り有効期限が6か月以上のパスポート
- 入国許可証 (COE)
- 入国14日以上前に発行された新型コロナワクチン接種証明書
- 渡航72時間前以内に発行された英文のRT-PCR検査の陰性証明書
- タイでの滞在期間中に新型コロナウイルス及び関連疾患の治療費をカバーする10万米ドル以上の英文の医療保険証のコピー
- 滞在期間1~7日目のサムイ・エクストラ・プラス認定宿泊施設の支払い済み予約確認書のコピー
- 滞在期間が8日以上の場合は8日目以降のSHA PLUS+ 認定宿泊施設の支払い済み予約確認書のコピー
- WHO、タイ保健省認証の新型コロナワクチンの接種証明書。日本のワクチンパスポートが承認されています。
- スマホアプリ Thailand Plus のインストール
- 往復の航空券
各項目を下記にて解説しています。
パスポート
タイ入国時に残り有効期限が6か月以上あることが条件です。
そしてもう一つ、日本のワクチンパスポート(海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書)に記載されているパスポート番号と同じである必要があります。
ワクチンパスポートを取得後にパスポートを更新した方はワクチンパスポートをもう一度申請して取りなおす必要があります。
入国許可証 (COE)とは
航空機でタイに入国する場合には、入国許可証 COE=Certificate of Entry の取得が必要です。
これはオンラインで申請することができます。
RT-PCR検査の陰性証明書
RT-PCR法の新型コロナウイルス検査を実施している病院にて英文の陰性証明書を発行してもらう必要があります。
これは渡航の72時間前以内に発行される必要があります。
10万米ドル以上の英文の医療保険証のコピー
空港到着時やサムイ・プラス対象地域での滞在中にもPCR検査を受けるのですが、その時に陽性だった場合に治療費を賄うのにも使われる保険です。
これは10万米ドル以上という決まりがあります。
SHA PLUS+ 認定宿泊施設の支払い済み予約確認書のコピー
サムイ・プラス・サンドボックスを利用したサムイエリアでの滞在中は サムイ島、パンガン島、タオ島のいずれかのSHA PLUS+ 認定宿泊施設 で宿泊する必要があります。
SHA PLUS + とは、全従業員の70%以上が新型コロナワクチンの接種を済ましていて、承認されている新型コロナウイルス予防手順を実施している施設に与えられる証明書です。
このSHA PLUS+認定宿泊施設の支払い済み予約確認書のコピー が求められます。
ワクチンパスポート
厚生労働省が発行するワクチンパスポート(海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書) がサムイ・プラスで利用できます。
タイ到着の14日前以前にワクチンを完全に接種完了している必要があります。
申請は新型コロナウィルスワクチンを接種した市町村区でできます。
スマホアプリ Thailand Plus
スマホアプリ Thailand Plusはタイ到着前にインストール・登録しておく必要があります。
Thailand Plus はタイ王国滞在中に必要な位置情報追跡アプリで、タイ王国の全国を対象としたアプリです。
タイにいる間は常にアプリをオンにしておく必要があります。
バンコク – サムイ間のフライトについて
バンコク(スワンナプーム国際空港)での乗り換え方法
- 航空会社のスタッフがコンコースFのヘルスコントロール・チェックポイントまで案内にしたがいます。
- 位置情報追跡アプリ 『Thailand Plus』をオンにします。
- ファストトラックエリアで入国審査を受けます。
- 航空会社のスタッフが保安検査場に案内し、搭乗ゲートD4にて待機します。
- D4ゲートよりバスで移動し、バンコク・エアウェイズの航空機に搭乗します。
サムイ島到着時にすること
- 追跡アプリ『Mor Chana』(モーチャナ)をインストールする
- サムイ・エクストラ・プラス認定宿泊施設へ移動する
- RT-PCR法の新型コロナウイルス検査を受ける
追跡アプリ『Mor Chana』(モーチャナ)をインストールする
RT-PCR法の新型コロナウイルス検査を受ける
サムイ空港またはサムイ島コマンドセンターが指定する場所で最初のコロナウイルス検査を受ける必要があります。
検査結果が出るまでは宿泊施設の部屋の中で待機する必要があります。
通常検査結果は到着後1日以内に知らされますが、翌日以降になる場合もあります。
検査結果が陽性だった場合は指定の医療機関での治療が必要になります。
この場合、治療費は事前に加入している保険などにて賄われる必要があります。
SHAプラス認定宿泊施設へ移動する
公共交通機関の利用はできません。
事前に宿泊施設などで手配しておくことをお勧めします。
サムイエリア滞在中にすること
6~7日目にRT-PCR法の新型コロナウイルス検査を受ける
6~7日目にRT-PCR法の新型コロナウイルス検査を受ける必要があります。
RT-PCR法の新型コロナウイルス検査を受けられる場所
以下の場所で2回目のPCR検査を受けることが出来ます
- セントラル・フェスティバル・コー・サムイ
- コ・パンガン病院
- コ・タオ病院
- またはSamui+コマンドセンター指定の場所
新型コロナウイルス検査が陰性の場合の過ごし方
1~7日目 サムイ島、パンガン島、タオ島で自由に過ごすことができます。
旅行者は以下の桟橋から島間を移動することが出来ます。
- サムイ島 – ロム・プラヤ・ナ・プラ・ラン
- サムイ島 – プリ・ラサ (ホテル宿泊者のみ)
- サムイ島 – プー・ヤイ・ノン
- パンガン島 – トンサラ
- タオ島 – バン・メー・ハット
- ムコ・アントーン行きのナートン私立桟橋
宿泊施設は3軒まで移動可能
サムイ島、パンガン島、タオ島の3島でのSHA+宿泊施設の変更は3回まで可能です。
宿泊費およびRT-PCR検査費用はタイ入国前に済ませておく必要があります。
新型コロナウイルス検査が陽性だった場合
指定の医療機関での治療が必要になります。
費用は事前に加入している保険などで賄われる必要があります。
DMHTTAに従って行動する
プーケット滞在中は DMHTTA に従って行動する必要があります。
DMHTTAとは
D – Distancing → 距離を置く
M – Mask Wearing → マスクを着用する
H – Handwashing → 手を洗う
T – Temperature Check → 検温をする
T – Testing for COVID-19 → PCR検査をする
A – Alert Application → 追跡アプリケーションを常にオンにしておく
です。
この中でもマスクについてですが、公共の場所や2人以上の車内では常にマスクを着用する必要があります。
サムイ島・パガン島・タオ島間の移動
サムイ島・パガン島・タオ島間の移動は認証された港で認証された船のみを使用できます。
SHA PLUS+ 認定レストランが推奨されるが強制ではない
SHA Plus + 認証されたレストランや交通機関、ツアー会社などはこちらをご覧ください。
サムイエリアからの出発
サムイエリアからタイ国内の他のエリアへの移動
7日目 2回目の検査の結果が陰性であれば、リリースフォームが渡され、8日目にはタイ国内を自由に旅行することができます。
移動には2回目のRT-PCR法の新型コロナウイルス検査の陰性の結果と、サムイエリアで7泊完了したことを証明する書類、各地域が発表するガイドラインや対策に沿ったその他の書類が必要になります。
日本への帰国
日本への入国72時間前以内にPCR検査を受けた結果の証明書が必要になります。
また、ワクチンパスポートやサムイ・プラスを利用していても帰国後は日本が定める『水際対策に係る新たな措置』に従う必要があります。
これには14日間の自己隔離、アプリによる位置情報の提出、接触確認アプリのインストールなどがあります。
詳しくは 厚生労働省 水際対策に係る新たな措置について をご確認ください。
タイの他の同様なプログラム
タイではサムイ・プラスと同様のプログラムが他にもあり、プーケット・サンドボックスというプログラムが運営されていますます。
これは新型コロナワクチンを接種済みの外国人であれば、所定の手続きをすることにより隔離なしでプーケットを楽しむことができるというものです。
2021年10月より2022年1月以降にかけて、4段階に分けてタイの47県の地域で外国人観光客受け入れを再開すると発表がありました。
この計画によると2021年11月中にはバンコク、チェンマイ、パタヤでも同様に外国人観光客受け入れプログラムが始まるとアナウンスされています。
その後にはアユタヤやチェンライなどでも外国人観光客受け入れが予定されています。
最後に
いかがでしたでしょうか。
コロナ禍の現在でも訪れることのできるリゾート地サムイエリアですが、運用ルールが緩和され利用しやすくはなりました。
また運用ルールの変更等があれば、このページの更新にてお知らせします。
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