シックスサマナという電子書籍はご存知でしょうか?
Kindleで配信されているアングラな雑誌です。
今回はこのシックスサマナの感想と紹介をしていきたいと思います。
シックスサマナってどんな電子書籍?
クーロン黒沢さんが編集長を務める日本国内や海外(主に東南アジア)に関するアングラ雑誌です。
掲載されている記事はどれもが普通の情報紙とは違った切り口で書かれていて、東南アジアや日本のディープな情報が読めますよ。
例えば、カンボジアの買春界で有名だったとある人の半生が読めたり、普通の情報紙とは違う切り口での移住情報や現地情報が読めたりします。
旅というよりは現地に住むライターさんが執筆した現地のアングラな情報と日本のアングラな情報という色付けの電子書籍です。
シックスサマナをお得に読む方法
シックスサマナはAmazonのKindleという電子書籍で読めるのですが、1冊ずつバラバラで買うと1冊あたり380円です。
KndleにはKindle Unlimitedという月額制の読み放題プランがあって、これに入ると月額980円でシックスサマナの全タイトルが読み放題になります。
また200万冊以上の様々なジャンルの本や雑誌が読み放題になるのがKindle Unlimitedのすごいところ。
30日間無料お試し期間もあるので、この期間にシックスサマナを読んでしまうのもアリですよ。
シックスサマナ 各号の感想
シックスサマナ 第1号 海外移住促進月間
プノンペン在住のフォトグラファー石川正頼さんの撮る写真から始まりました。
スラムビル内の子供達を遠目から撮った写真なんか雰囲気あって好き。もっと見たかったです。
特集の『海外移住促進月間 幸せは自分で掴むもの』では海外移住(主に東南アジア)についてメリットとデメリットが書かれていて、デメリットの方が圧倒的に数では多いんだけど、それでもやっぱり海外移住したいなあと思いました。
メリットとして挙げられていた中で、特に [何でも安い] [寛容な社会] [親しみやすい人々] この3点は、僕が東南アジアを好きな理由の他ならないですしね。
デメリットの [命の値段が安い] [犯罪が多い] [語学の問題] も確かにあるなあと思いましたが、やっぱり移住したいですね。
『ケチケチ・グルの海外節約生活』は絶句の節約術でした。
手間を考えると真似はできないなという内容ですね。
月収200ドル(約2万1000円)でも毎月貯金ができるほどの節約の求道者とのことですが、それくらいしないと200ドルで貯金までは無理ですね……という内容でした。
シックスサマナ 第2号 電子出版で海外印税生活を!
クーロン黒沢さんの編集長だより『出版自由時代の到来』の中で書かれているAさんと元彼女の話。
アングラな人の周りにはやっぱりアングラな感じの人が居るんだなあと妙に納得しました。
特集の『デジタル出版 電子書籍のあがりで海外豪遊!…できるの?』ではブログを始めたばかりの僕にはとても面白かったです。
書いて稼ぐという点ではブログにも参考になるなあって箇所もあって。
今となっては古い情報ですが、電子書籍の出版の仕方がkindleやApple、楽天など会社ごとに書かれていたり、出版までの作業工程が書かれていたりしました。
僕もやってみたいなあ、なんて読みながら思いました。
『ケチケチ・グルの海外節約生活』は今月もまたまたスゴイ節約術。節約というかそれはもう乞……。
とてもじゃないけど真似できません……。
『アジアの路地裏魔界遺産』では1995年のカンボジアはキャピトルゲストハウスの様子が書かれていて、写真も載っていたけどいい感じでこの頃に行ってみたかったなあと思いました。このころは色々危険なこともあったみたいだけれど……。
シックスサマナ 第3号 日本に殺されるな!
この号の目玉記事はなんと言っても井上さんの特集記事ですね。
分からない人に説明するとカンボジアの売春界で有名人だった方です。
スワイパー村という伝説の売春村に家を買って世界中から集まる変態に売春斡旋したりプノンペンからスワイパー村にバスを走らせたりした人です。
もちろん僕はシックスサマナやAmazon Primeで見れる動画でしか井上さんのことをしりません。
この井上さん、生き様が本当に凄いですね。
失明しても日本ではなくカンボジアで生きることを選択するって。
そして愛されるべき何かを持っている、そういう感じの人なのかなと思いました。
そして1号、2号とすごいなー、とてもじゃないけど真似できないなーと思っていた『ケチケチ・グルの海外節約生活』ですが、今回は真似できるというか参考になる話でした。
Tシャツ2枚、ハーフパンツ2枚で洗濯しながら旅できるよっていう。
洗濯の方法も解説が有ったりして優しい記事でした。
シックスサマナ 第4号 お布施で暮らそう
この号もおすすめ記事は井上さんの特集です。
失明した後に日本の実家から逃げ出し、カンボジアに戻った井上さんの
「でも、どうにかなると思いますよ、今までだって、どうにかなってきたんだし。」
っていう言葉が井上さんの凄さを物語ってると思った。
歩いてきた道も凄いけど、そんな状況でこんなことを言えるから人を惹きつけるんだろうなって思った。
実際にこの号の井上さんの記事を読んでいると、周りには井上さんを慕う人も多かったようですね。
そして
「プノンペンで死にたい……」
「カシンさんから、村に捨てていってあげますよ、と言われた時は……夢のようでした」
っていう言葉。
本当にカンボジアが好きなんだなって。
そして他の記事。
『アジア山海経 住むならこの国・この町』の今号はタイのパタヤでの1月の生活費について。
こういう記事好きなんです。特に貧乏旅行や節約海外生活の話。
この記事では最初、年収400万円の人の日本での生活をパタヤですると1か月の生活費30000バーツ(約10万円)かかるという話から始まります。
そこから節約することによって生活を削ることによって10900バーツ(約36000円)にまで抑えられるよっていうものでした。
節約方法が書かれてるのが良かったです。
交際費や遊興費ゼロの記事ですが、それにしてもすごい安いですね。
ただこの号が出たのは2013年なので、今ではどれくらいかかるのでしょうか。
気になるところです。
毎月けっこう楽しみにしてる『ケチケチ・グルの海外節約生活』の今号は、「もうそれネタだろ」っていう節約技?でした。
本当にやってるなら本気で驚くよ…。
シックスサマナ 第5号 アジアのブラック企業列伝
この号から新連載の『ベトナム屋根裏エロサイト物語』はあの井上さんが筆をとった記事ということでこれからも楽しみ。
編集長であるクーロン黒沢の文によると、「井上さんがベトナムで成功し、破滅するまでの経緯」らしいけど話の最後まで連載は続くのかな?
そして、今号の『アジア山海経 住むならこの国・この町』ではタイのパタヤでの大人の遊び方。
こういうの読んでると面白いですね、バービアとかジェントルマンズクラブというシステムの店は初めて知りました。
タイってゴーゴーバーだけじゃないんですね。
それと毎号楽しみにしてる『ケチケチ・グルの海外節約生活』。
今号も「もはやネタ」レベルの節約術?でした。
水筒代わりにするペットボトルすら節約して友達からもらうって凄い。
ホテルでトイレットペーパーを頂戴してくるとか普通に窃盗ですし…。
いつも本当に凄いなって思います。
でもこの号の節約術はまだ大したことない方ですね、過去の記事と比べると。
『BKK発・ハイエナニュース』も毎号ほんと短い期間に起こった事件のニュースだけど、色々あるもんだなあって思います。
今号はタイで起こったことじゃないけど近況報告での上海の按摩屋での27万円を脅し取られた事件が印象的でした。
上海でもあるんですね、そういうの。こわ。
あと『マイコン少年さわやか大閣記』で知ったのですが「KUSO」という言葉、語源は日本のクソ。
これが中国に伝わるルートに驚きました。
台湾 → 香港 → 中国 というルートを辿って中国に広まったということでした。
これってまんま食べ物の流行するルートなんかと同じだなあって思って驚きました。
シックスサマナ 第6号 愛は金で買えるのか?
『冥府魔道日記 近い昔の記録』を読んでるとなんとなくこれまでと違う違和感。
なんだろ?何が違うんだろう。なんかいつもと文章のテンションが違う気がする。
それはそうとカンボジアの刑務所凄いなあ。金と腕力あれば過ごしやすいのかあ。なければ地獄っぽいけど。
そして井上さんの書く『ベトナム屋根裏エロサイト物語』、ゆっくりと物語は進んでいくみたいで今号は部屋を借りて荷物を運んでたらマッサージ屋のお姉さん達に拉致られただけ。
ゆっくり楽しみにしながら読もうっと。
『人を呪わば穴二つ』がラオスの村のことなどを書いているけど、思ってたよりすごい。
YouTubeで見たんだけど、ラオスの村を旅してた日本人が居た。
その人は村で呪術師とかと一緒に家に招かれてたんだけど、僕はそれに憧れてた。いつか僕もって。
でもこの記事を読んでると思ったよりもハードそうだ。水、食事、呪術師、どれも予想以上に。
『明日リタイア アセアン起業』ではカンボジアなら飲食の店舗の家賃が100ドルほどでもいけるって書いてあった。
こういうの読むとやりたくなる。色々考えちゃうけど記事は辞めた方がいいよという内容。でも楽しそうだなあ足さえ出なければ。
『ジェミング志村の日本脱出』を読んでて思い出したのは、商店街の臨時的な出店(でみせ)で黒砂糖を売ってた沖縄からの人。
元気の良さと愛嬌の良さって商売には大事だなって。友達黒砂糖数kg買ってたもん。酔ってたのもあったけど。
きっとこの話に出てくる社長さん?もそんな感じの人なはず。知らんけど。
『マイコン少年さわやか太閣記』ではインフルエンサーなブロガーのマナブさんが「ビジネスは波乗りを上手くしていく」って言ったのを思い出す内容だった。
コンテンツスカスカのCD-ROMがよく売れた時代があったらしい。おかげで景気は最高だったそうで。
そういう波を乗り継いでいくのね。なるほど。
ここまで6話分の感想を書いてきたけど、すこぶるクソ記事になってるなと気付いたところ。
感想書くのって難しいですね。
あとアングラな雑誌が好きなのにアングラな情報を持ってないところも原因のひとつかな。
話題を提供できないという。これだな。
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