春のよろこびを告げる花
さくら。
春のよろこびの花。
多くの人がわざわざさくらを見にやってくる。
写真も撮る。
嬉しくて誰かに送る。
さくら。
冬の終わりを告げる花。
多くの人がこの花を見るために
長い冬を耐え忍んでいたんじゃないか
と思えるくらい愛されてる花。
晩冬「早く暖かくならないかな?」と思うと同時に「早くさくら咲かないかな?」と冬が終わるのを待ちますよね。
日によっては、「早く暖かくなってほしいな」という気持ちはないのに「さくら早く咲いてほしいな、早く見たいな」と思ったりもする。さくら=暖かいって意味でもあるからではあるけど。
こういう気持ちって他の季節を代表する花には無いなと感じて、やっぱりさくらって特別な花なんだなあって思います。
例えば、梅雨に早く紫陽花咲かないかな?だったり、夏に早くひまわり咲かないかな?秋、コスモス早く咲かないかな?とはあまりならない。そんな気持ちにならないこともないけど、さくらほど強い気持ちではない。
そして、場合によっては「あ、もう紫陽花咲いてるね、早いね」とか言われるのが、他の花。そう、待たれていないのである。気が付いたら咲いていた。気が付いたら、散っていた。なんてことがあるのが他の花だけど、さくらにはそんなことが無い。なんと言っても『開花情報』『さくら前線』がさくらが咲くのをカウントダウンして教えてくれるからだ。
この『開花情報』『さくら前線』はテレビ、紙メディア、ネット上のあらゆるメディアにあって、さくらの今の状況を伝えてくれます。
それだけの需要が日本にはあるということで、さくらが咲くのをみんなが楽しみに待っているということ。さくらはやっぱり日本人にとって特別な花ということ。
咲いている間も天気のことを心配したりします。雨でさくらが散ってしまわないか、風でさくらが飛んでしまわないか。日本中が一日でも長くさくらと共に春を過ごしたいと固唾を飲んでさくらを見守ります。
そしてさくらが散るとなぜか寂しい気持ちになります。
「また来年」と早くも来年のさくらの咲くころを待つことを誓います。
春はたった今、始まったところなのに、もう終わったかのような気持ちになります。
あらためて、さくらって特別な花だなと感じてしまいます。
今年もソメイヨシノの季節は終わろうとしています。
それでは、また来年。
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